Unityの入力システム「 Input System」がProject Settingで設定できる項目を解説します。
Input System Packageの項目
Edit > Project SettingのInput System Package画面で、各プロジェクトごとにInput Systemの共通設定が登録できます。
設定はCreating setting assetボタンを押し、アセットを保存することで変更可能になります。タイトル右の歯車を右クリックして新しい設定ファイルを作り、複数の設定を切り替えることもできます。
Update Mode
更新のタイミング。
- Process Events In Fixed Updateの場合、MonoBehaviour.FixedUpdateと同じタイミングでアップデートします。
- Process Events In Dynamic Updateの場合、フレームレートによる不規則なアップデートをします。(Fixed Updateと比較しても速い)
- Process Events In Manuallyの場合、自動ではアップデートしません。InputSystem.Update()を実行することでアップデートします。
Filter Noise On Current
cureentに対する項目。チェックを入れるとPS4デュアルショックのジャイロセンサーのように、ユーザーが触っていなくても定期的に信号を流すようなコントローラーをユーザーが触らない限りCurrentに含めないよう上手く扱ってくれるようです。ただし、しきい値の適切な設定などで大半は問題ないようです。
Compensate For Screen Orientation
センサーの画面の向きをZ軸を基準に回転させます。
Default Dead Zone Min (Max)
Processor「Stick Deadzone」「Axis Deadzone」の値を丸める範囲のデフォルト値。個別に変更も可能。
Default Button Press Point
Interaction全般でボタンを押したとみなすしきい値のデフォルト値。個別に変更も可能。
Default Tap Time
Interaction「Tap」「Multi Tpe」で、タップとみなすためのボタンを押してから離すまでの時間のデフォルト値。この時間を超えるとタップでは無いと判断されます。個別に変更も可能。
Default Slow Tap Time
Interaction「Slow Tap」で、ボタンを押してからどれだけ経って離したら長押しとみなすかの時間のデフォルト値。個別に変更も可能。
Default Hold Time
Interaction「Hold」で、ボタンを押してからどれだけ経ったらHoldとみなすかの時間のデフォルト値。個別に変更も可能。
Tap Radius
タッチスクリーンに2つのタッチがあった時、2つのタッチではなく、同じタッチのタップと見なすための、タッチスクリーン上の2本の指の最大距離。
Multi Tap Delay Time
Interaction「Multi Tap」で2回タップした時にダブルタップとみなすかの1回目のボタンを離してから2回目のボタンを押すまでの最大間隔のデフォルト値。個別に変更も可能。Control「Toch Screen」でも使用しています。
Supported Devices
プロジェクトでサポートする入力デバイス。リストが0件の時は、Input Systemが対応できる全ての入力デバイスをサポートします。1件でも設定がある場合は、ここで設定した以外の入力デバイスは信号を受け取りません。